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プレスリリース

大学入学共通テストを前に、【100年生活者調査~受験編~】を実施

2024.01.09

人生100年時代の大学受験は「やりたいことを探す受験」から「5年以内にやりたいことを叶える受験」へ変化

 株式会社Hakuhodo DY Matrix(本社:東京都港区、代表取締役社長:近藤 暢章、以下Hakuhodo DY Matrix)のシンクタンク「100年生活者研究所」は、17~59歳の男女453名を対象に人生100年時代における幸福と学びに対する向き合い方をテーマに意識調査を実施しました。

 毎年1月に全国で大学入学共通テストが行われ、これを皮切りに受験シーズンが本格化します。そこで今回、100年生活者研究所は学びに対する向き合い方が人生100年時代における幸福度にどう影響するのか調査しました。その結果、受験を伴う進学をした(もしくはする予定の) 17歳から20代前半までを「イマドキ受験生」と定義すると、イマドキ受験生の半数以上は進学先での勉強内容を「5年以内」に使うと回答し、卒業後の短期的な目標を叶えるために進学していることが示唆されました。

 また、「100歳まで生きたい」という気持ちは、「短期的な目標を叶えるために進学する」というイマドキ受験生の特徴を持っている人の方が、そうでない人より11ポイント以上高い結果となりました。

【100年生活者調査~受験編~】サマリー

  1. 17歳から20代前半までのイマドキ受験生は、他の世代以上に進学目的を持って受験している傾向にあった。特に、就職や資格・免許などに関する回答項目は20ポイント以上もの差があった

  2. イマドキ受験生は進学先で勉強する内容を、「卒業後5年以内」に活用することを意識しており、短期的なゴールを設定していた

  3. 進学目的についてイマドキ受験生は「将来やりたいことを叶えるため」と強く考えていた。一方、20代後半以降は、進学を「やりたいことを見つける場所」と捉えている傾向が見られた

  4. 100歳まで生きたいかを聞いたところ、「卒業後5年以内という目標を設定」「叶えるために勉強する」というイマドキ受験生の特徴を持った人は、そうでない人と比べて11ポイント以上高かった

【古田めぐみ研究員コメント】

 本調査により、20代後半以降の世代は将来の目指すべき姿を探しながら学問に向き合っていたのに対し、イマドキ受験生は自分の叶えたいことが明確にあり、それを実現するために学問にまい進していることがわかりました。このように世代によって学びへの向き合い方が異なる背景には、社会環境の変化があると考えています。人生80年時代はブランドのある大学に入って大企業へ就職し、終身雇用で働く「シングルレール」な人生が主流でした。一つの仕事・職場にとどまる中長期的な視点が当たり前だったため、進学先が「将来を模索する場」であったと思います。

 一方、近年は転職が一般的になるなど多様な働き方が認められている「マルチルート」になっています。言い換えれば、卒業後でも色々なキャリアを築く余地があるからこそ、まずは短期的な視点で目の前の目標を叶えるために、“今”ほしいスキルを学ぶ場に変わってきていると考えています。この変化に従って、受験も単なるゴールなのではなく、“自分の未来と向き合い、アップデートするチャンス”と捉えられているのではないでしょうか。

 受験のタイミングで、将来と向き合う人も多いと思いますが、100年という長い人生を前向きに生きる気持ちを増幅させることができる、貴重な時間とも捉えることができます。100年人生を幸せに過ごすことができるよう、全ての受験生を陰ながら応援しています。

Hakuhodo DY Matrixは「100年生活者を見つめ、人生を通してWell-beingであり続けられる理想社会の実現に貢献する」というミッションの下、人生100年時代の幸せをテーマにした調査リリースを発信・提案してまいります。

詳しくはこちらをご覧ください。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000117890.html