国際女性デーを前に、【100年生活者調査~女性の健康課題編~】を実施
女性の3人に2人が生理痛などの健康課題を周りに共有する時代、 男性の半数以上が「自分のサポートに不安を感じている」と回答
株式会社Hakuhodo DY Matrix(本社:東京都港区、代表取締役社長:奥井 隆之、以下Hakuhodo DY Matrix)のシンクタンク「100年生活者研究所」は、20~80代の男女728名を対象に人生100年時代における幸福と女性特有の健康課題に関する意識調査を実施しました。
毎年3月8日は「国際女性デー」に定められています。女性が働きやすい社会を実現するためには、生理や更年期症状といった女性特有の健康課題への十分な理解も重要となります。そこで今回、100年生活者研究所は女性、男性それぞれの視点から、こうした健康課題の理解促進に何が必要かを調べました。その結果、自身の不調を家族や同僚、専門家に打ち明けた女性は、一人で我慢している人よりも幸福度が高いことがわかりました。
また、男性の8割以上が理解する努力をしているものの、半数以上が「サポートが裏目に出そうで怖い」「本人に話しかけるのは気が引ける」と回答。周囲が理解をしようとする姿勢に対し、女性が感謝を伝えることにより、男性の不安解消や周囲からのサポートにつながることが示唆されました。

【100年生活者調査~女性の健康課題編~】サマリー
幸福度(10点満点)が8点以上である割合を調べたところ、家族や同僚などに不調を共有している女性は、一人で我慢している人と比べて3倍高かった
女性の健康課題や不調について男女ともに8割以上が理解する努力が重要と答えたが、男性は半数以上が「サポートが裏目に出そうで怖い」「本人に話すのは気が引ける」と回答した
家族や社会の理解促進に向けて何が必要かを聞いたところ、女性は「周囲が理解を示したら感謝を示すこと」、男性は「男性、社会全体で理解を示す態度」と答えた割合が最も高い
女性からの感謝が、男性の不安解消や周囲からのサポートを生む好循環につながる可能性が示唆された
【安並まりや研究員コメント】

初潮から閉経まで女性はライフステージに伴って様々な健康課題や不調が付きまとい、それらは一人で我慢してやり過ごす「閉じた」課題とみられてきました。女性の社会参画が当たり前となった現代においては、生理痛やPMS(月経前症候群)が企業の経営課題や社会課題の一つとして認識されつつあると感じています。実際、本調査では男性の8割以上が理解・サポートしたいと答えており、「無関心」から「関心」へと移行していることがわかります。
一方で、男性は「自分のサポートが正しいのか」「自分からは話題にしにくい」という悩みを抱えています。これを解消するためには理解しようとしている周囲の姿勢に対して、女性も積極的に感謝を伝えることが大切ではないでしょうか。感謝の言葉があることで男性も安心してサポートしやすくなり、より女性が活躍するための環境整備・空気感の醸成がなされていくと思います。
人生100年時代では、男女ともに「開けた」課題という意識を持ち続けることにより、理解促進の近道になるはずです。今も一人で我慢している女性は3割います。国際女性デーを、パートナーや同僚などの周囲と話し合うきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
Hakuhodo DY Matrixは「100年生活者を見つめ、人生を通してWell-beingであり続けられる理想社会の実現に貢献する」というミッションの下、人生100年時代の幸せをテーマにした調査リリースを発信・提案してまいります。
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