100年生きたい町づくりのヒントは〇〇?
以下は松宮さんにお聞きしたお話のポイントです。
人生楽しく長生きしたいを体現できている巣鴨
「元々巣鴨は“人生楽しく長生きしたい”が体現できていると、昭和60年くらいに読売新聞の記者が記事にしたことにより“おばあちゃんの原宿”としてメディアに取り上げられ、高齢者の町としてのイメージが広がっていった印象です。今は人生100年時代と言われていますが、それと同じような感覚が元々巣鴨にはあったと思います。」
100年生きたくなるのは“居場所”があるから
「巣鴨が人生100年時代の町としてふさわしいのは、“居場所がある”ということだと思います。その居場所は時代により変わるのだと思います。昭和60年くらいの話で言うと、ちょうど健康食品の走りが出てきた時代で、健康にいい果物屋さんがあったり、衣類にしてもモンスラっていう今でいうイージーパンツが売られていて、楽で実用的でファッション性もある。そういった部分が『年配の方が健康でいながら楽しめる町』として取り上げられ、そのイメージが広がりました。 今の巣鴨の町を見ていても、人の輪というか、居場所があることが大事なんじゃないかなと思います。」
知っておきたい巣鴨の町の課題
松宮さんが感じる巣鴨の町の課題もお伺いしました! 「“おばあちゃんの原宿”ということを商店街が誘導したわけではなくて、元々とげぬき地蔵の影響か年配の方が多く、それに各商店が気づいてニーズに応え続けた結果だと思います。ただ今では年配の方でも非常に元気で、マインドも若い。そういうイメージのところにはマインドが若い方々は来たがらないと思います。キーワードとしては、心身共に癒される、文化と歴史を大事にしたおもてなしの町。そういうみんなが楽しめる町を目指しています。」
インタビューを終えて
松宮さんのお話をお聞きし、巣鴨には【年配の方々が自分たちの町と感じられる“居場所”】【その中で生じる人の輪という“居場所”】があると思いました。100年生きたくなる町づくりのヒントになるのではないでしょうか。 また、松宮さんが感じられている課題は、これから100年生活者研究所が巣鴨の町に貢献していく上で非常に大事な視点だと思います。そういった町の課題も加味しながら、より巣鴨の町を【100年生きたい町】に近づけられる活動をしていきたく思っています!
*左:巣鴨地蔵通り商店街振興組合 理事長の松宮さん、右:100年生活者研究所 研究員の舩倉
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