100年時代は、 「どうしたらいいんですかね~」が、素敵!
要約すると
わからないことに対する素敵なフレーズは、「どうでしたらいいんですかね~」「なんででしょうね~」。
わからないことは、新しいこととの出会い。論破して終わらすよりも、一緒に考えた方がおもしろい。
わからないことに出会ったら、 「どうしたらいいんですかね~」「なんででしょうね~」と言い合いましょう!
印象的な「どうしたらいいんですかね~!?」
先日、とある本の出版イベントに参加したのですが、
登壇されていた方たちが、とても素敵な対応をされていらっしゃいました。
それは、最後の質疑応答の場面。
ちょっと難しいな~とおもう質問が飛んできて、さあどうこたえる・・・!?と期待が集まる中、出た答えは
「どうしたらいいんですかね~?」
「なんでなんですかね~?」
正直、拍子抜けした気にもなったのですが、すぐにクスリとした笑いが漏れ、会場は穏やかな空気に。
そして、そこから質問者の方と一緒に答えを探されていき、その場はその日一番の素敵な時間となっていきました。
わからないことに対する態度って、もしかしたら、100年生きることと関係しているのかも。
私はそんな気持ちになりまして、今回、皆さんにアンケートをさせていただきました。
わからない時に素敵な対応ランキング
いきなりですが、
皆さんに「わからないことに出会った時に、どのフレーズが素敵ですか?」とお聞きしました。
【「わからないこと」に出会った時の素敵な回答・フレーズランキング】

なんと、本当に「どうしたらいいんですかね~」「なんでなんでしょうね~」が上位に!
「論破」が話題の時代に、この結果はとてもおもしろく感じました。
でも、どうしてなのでしょうか?
ここで、他にも面白いアンケート結果をご紹介します。
本当は「わからない!」とはっきり言いたい?
みなさんに、わからないことに対しての「あなたの普段のタイプと理想のタイプ」についてとお聞きしたところ、
次のような結果となりました。
【「わからないこと」に対するタイプ】

理想は、「わからない!」とはっきり言いたい人が多いという結果に。
(しかも、普段ははっきり言わないタイプの人が多く、現実と理想が逆転する結果に。)
あれ?でも、皆さん先ほど「なんでなんでしょうね~」という対応が素敵と回答されていましたよね?
ハッキリ言うのが理想なのに、どうして「なんでなんでしょうね~」が素敵と回答されたのでしょうか?
もう一つの結果をみていきましょう。
わからないことは、一緒に考えるからおもしろい!
わからないことは、「おもしろい?」「怖い?」ときいたところ、
多くの人が、「おもしろい」という回答が「怖い」を上回りました。
そして、「100年生きたい」「幸福度が高い」人ほど、よりその傾向が強くなりました。
【わからないことに対する気持ち】

どうしておもしろいのでしょう?またどうして幸せや100年生活と繋がるのでしょうか?
自由回答でその理由について、こんなご意見をいただいています。
【わからないことが面白い理由】
〇新しいことを知れるきっかけだから
新しいことを知れる。知識が増えるチャンス。(女性60代)
知的好奇心がくすぐられる。(女性・年齢非回答)
歳とると見聞きした事ある事が多いから。未知のことは楽しい。(女性50代)
〇新たな出会いになるから
世の中、知らないことがいっぱいあるので、それを調べて、また、誰かに教えてもらうことによって、得したような気がする。(男性60代)
知らないことを「知る」「調べる」「聞く」ことによる書籍や人との出会いは、それまで人生では知らなかった世界を見せてくれ、好奇心を満たせてくれる。(女性60代)
〇みんなで盛り上がれるテーマだから
わからない事を調べたり、人から教わる事でコミュニケーションが取れるから。(女性・年齢非回答)
非常識、無能と思われそうだけど、若い頃よりは今は、「そんなことも知らないのー?」と冗談っぽく受け答えし合える友人が多くなったので。(女性60代)
皆さんの意見を見ていくと、なるほど・・・と思いました。
知らないことは、一人で孤独に悩んだり、解決するよりも、
誰かを頼り、誰かと話し、分かち合うことで、何倍にも楽しそうだということ。
だからでしょうか。
もちろん、わからないことははっきり解決したいのですが、
「わかりません!」と会話を終わらせるよりも、
「どうしたらいいんですかね~?」「なんでなんでしょうね~?」と投げかけ、
相手との対話をもう少し楽しむ。わからないことを楽しむ。
そんなゆるやかな回答の方がが、素敵な対応と思われているのかもしれません。
たしかに毎年、「どうしたらいいですかね~」「なんででしょうね~」と、わからないことを見つけて、会話して、新しいことに出会い、好奇心を刺激していけたら、なんだかとても素敵な100年人生になる気がします。
その方がいい結論や解決策が見えてくるかもしれませんしね。
年末年始「どうしたらいいですかね~」「なんででしょうね~」があふれますように。
イベントで出会ったふとしたヒントから考えてみたテーマでしたが、
いかがでしたでしょうか。最後までご覧いただきありがとうございました。
とはいえ、時間があるときしかなかなかそんな「わからないこと」をゆったり楽しむ気持ちになれない・・・と思った方、もしかしたら、少し時間がとれる年末年始はチャンスかもしれません。
家族で、友達と、一年の振り返りや目標を立てるときにも、「どうしたらいいですかね~」「なんででしょうね~」のスタンスで考えたり話ができたら、ちょっといつもと違う気持ちになれるかもなんて・・・。
今年もあとわずかですが、「わからないこと」が、皆さんに見つかりますように。
「どうしたらいいですかね~」「なんででしょうね~」があふれる年末となりますように。
追伸:
今回の結果を、会社の後輩としていたら、
「どうしたらいいんですかね~」「なんでですかね~」のコンボを
早速ミーティング中にたくさんもらうようになりました笑。
みなさま、よいお年を!
【調査概要】
■調査名:「わからないこと」についての調査
■調査対象者:100年生活者研究所 LINE会員(10-80代男女) 819名
■調査手法:LINEによるアンケート調査
■調査期間:2023年12月
