あなたの性格は、現実型 or 未来志向型?100年人生に前向きなのは、どっち?!
最近、性格診断が流行しており、私も友達や家族との中でよく話題に挙がります。若者の間では、自己紹介の一つとして診断結果を共有して盛り上がったり、相手を理解する指標として活用しているようです。
自分の性格は分かっているつもりでも、分からないことも多いと思います。例えば、人と比べて悩むときに、自分の性格を理解することで気持ちが楽になる、ということもあるのではないでしょうか。
今回、私は100年人生の考え方も、性格によって違うのではと思いました。地に足ついた真面目タイプもいれば、想像力豊かなアイデアタイプもいます。今回は、性格タイプを2つに分けて、「100年生きたいか?」のアンケート調査をしました。
あなたは「現実型」?「未来志向型」? 一般的には、現実型が約6割!
今回、性格を現実型と未来志向型の2タイプに分けました。現実型は、地に足ついた現実主義で、過去や現在に基づいて物事を判断します。“今”目の前の事実を優先するタイプです。未来志向型は、未来の可能性を重視する理想主義タイプで、事実の裏側や関連性が気になり、頭の中で発想が飛んでいくタイプです。
以下の質問をアンケートで聞いてみました。ぜひあなたもどちら派か?考えてみてください。
【新しいことを始める際に、現実や過去のデータを重視しますか、それとも理想や未来の可能性を重視しますか?】
①現実や過去のデータを重視する方だ
②理想や未来の可能性を重視する方だ
【新しいことを始める時の考え方】
20代から80代までの男女893人に聞いたところ、60%が現実型と、多いことが分かりました。
本題に入りましょう。性格によって「100年生きたい」と思う気持ちに差があるのでしょうか?
未来志向型の方が100年生きたい人が多い!過半数の人が100歳まで生きたいと回答
結果、現実型より未来志向型の方が100年生きたいと思う人が多い結果となりました!未来志向型の100年生きたいと思う人は過半数を超える結果でした。
【タイプ別 100歳まで生きたいか】
ここから、未来志向型は、100年人生に対して前向きな人が多いことが分かりました。なぜ、未来志向型の方が「100年生きたい!」と思っている人が多いのか?
次に、現実型と未来志向型の人に「100年人生」をどのように捉えているか、聞いてみました。
未来志向型は、100年人生のポジティブな面に着目している
現実型と未来志向型の2タイプに、100年時代のイメージを質問しました。選択肢には、ポジティブな面と、ネガティブな面の項目があるのですが、現実型と未来志向型とでは傾向に大きな差が見られました。
結果、ポジティブな選択肢は未来志向型の方が上回り、ネガティブな選択肢は現実型の方が上回るという、全く逆の傾向となりました。
【人生100年時代から想起すること】
それぞれ一番高いものを比べると(オレンジ枠) 、未来志向型は「色々なことに挑戦できる機会が増える」が一番高かったです。100年人生に期待を抱いている人が多いことが分かります。一方、現実型で高かったのは、「周りに迷惑をかけてまで長生きするのは気が乗らない」と「長生きすると、いろいろと不安が増える」でした。100年人生に後ろ向きな人が多いことが分かります。
ここから、未来志向型は未来の可能性に目が行きやすく、先の人生を楽しむ姿をイメージできるのかもしれません。(妄想上手?)一方、現実型は地に足ついたタイプのため、目の前の不安やリスクに目が行ってしまうのかもしれません。
“今”を実直に捉える現実型、未来に不安を感じやすいのかも
次に「100年人生で不安に感じること」について聞きました。現実型も未来志向型の人も、健康面と金銭面は共通で高い結果でした。そしてやはり、ほぼ全ての選択肢で現実型の方が上回っており、全体的に不安が多いことが分かります。
【人生100年時代の不安内容】
2タイプとも高かった健康不安ですが、同じ健康不安に関する選択肢でも、「楽しく毎日を過ごすための健康面」は2タイプとも高いですが、「身体(認知機能等)の衰えで、ありたい自分で居続けられないこと」は差をつけて現実型が上回る結果でした。現実型は、ありたい自分でいられなくなることに不安を感じていて、「“今”の状態を維持できるか?」が気になっていることが分かります。ここから、筆者は、同じ健康不安でも2タイプで考え方が違うのでは、と思いました。
現実型の人は“今”目の前で起こっていることを具体的に捉え、そこから次の世界が見える、そんな考え方をします。一方、未来志向型の人は目の前の事実から、未来を推測することが得意。
同じ健康不安でも、現実型の人は楽しい未来(なりたい姿)を想像する前に、「今の自分を維持できるか?」という健康不安が気になる一方、未来志向型の人は、先に楽しい未来が見えており、そのための健康面を気にしていると言えそうです。
また、次に差が開いたのが、「頼れる人がいなくなり、孤独を感じること」と「没頭する趣味や生きがいがなく、退屈になりそうなこと」でした。現実型の人は、年金問題や孤独死など、“今”の医療技術や社会問題を見ていると、未来の楽しいことを想像するよりも、目の前の不安に目が行きやすいのかもしれません。
現実型と未来志向型が手を取り合うことで、100年生活が楽しめそう
では、目の前の不安に目が行きやすい現実型タイプは、100年人生に前向きになるにはどうすれば良いのでしょうか?
今回、100年人生のために取り組んでることや取り組みたいことを聞きました。結果、現実型も未来志向型も、不安の大きい健康やお金の対策をしている人は共通で高い結果でした。
差がついたのは、「自分のやりたいことに積極的に挑戦すること」、「新しい地域を学んだり、出合いの場に行くこと」、「趣味や地域活動等、仕事・家庭以外のコミュニティへの参加」でした。
【100年人生にむけての取り組み】
未来志向型の人は100年人生に対して、お金や健康不安もありつつも、基本的にポジティブに捉えています。そのため、挑戦や学び、趣味等、「100年を楽しむためのプラスアルファの行動」に取り組みやすいようです。それが、「100歳まで生きたい人」の多さに繋がっているのではないでしょうか。
たとえば、現実型は、未来志向型の人と一緒に過ごして、同じような行動をしてみるのはどうでしょうか。現実型の人は、行動を起こしにくい傾向にあるようです。未来志向型と共に「100年を楽しむためのプラスアルファの行動」に取り組むことで、100年人生に前向きになれるかもしれません。
ここからは筆者の想像も入りますが、逆に未来志向型の人は、現実型と手を取り合うことで、100年人生を安心して過ごせるかもしれません。人生100年時代のリスクをより厳しい目で見る、堅実な現実型と手を取り合うことで、100年人生を楽しく安心して過ごせるのではないでしょうか。
頑張らなくて大丈夫。まずは自分の性格を理解することが大事
筆者の意見としては、自分の性格を理解することが大切だと思いました。今回の結果から、性格によって、未来の可能性を感じやすいタイプ、事実を詳細に捉え次に生かすタイプ、いろんな人がいることが分かりました。だからこそ、100年人生に対する考え方が様々であることは、当たり前だと思います。
私も現実型タイプで、まだ「100年生きたい!」と言えないところがあります。でも、今回現実型の性格を理解したことで、少し肩の荷が下りました。無理に100年人生に前向きになろうと頑張らなくても、時に身を任せるうちに、いつの間にか100歳を楽しく生きている気がします。
ちなみに、幸福度の平均については、そこまで大きな差が見られないことがわかりました。
【タイプ別 幸福度】
今が幸せなら十分ですよね。筆者と同じ現実型の人は、未来志向型の人と手を取り合って、少しずつ100年生活に前向きになれたらいいなと思います。
【調査概要】
■調査名:あなたは「100年人生、堅実派?冒険派?」
■調査対象者:100年生活者研究所 LINE会員 20代~80代男女 849名
■調査手法:LINEによるアンケート調査
■調査期間:2024年3月