人生100年時代の「応援」は幸せを導く?「つながり」を生み出す応援の力。
みなさんには、記憶に残る「応援体験」はありますか?
私は学生時代には応援団に所属し、部活動でもチアリーディング部に入り、応援漬けの生活を送ってきました。
「応援する」ことにも「応援される」ことにも大きな幸福感を覚え、記憶に残る「応援体験」が今でも私の大きな原動力になっています。
一見、「応援する」体験の多いような私ですが、「応援する」ことが幸せなのか、「応援される」ことが幸せなのか、そんな疑問が湧きました。
「応援される」ことは幸せなのか?
私自身としては、「応援される」体験があったからこそ「応援する」ことにも意味を見出せたと感じています。そのため、まずは「応援される」体験は幸せであるのか、調べてみました。
「応援される」体験に対し、4割の方がその体験に高い幸福を感じていたことがわかりました。
それでは、「応援する」側の体験も同様に幸せなのでしょうか?
「応援する」ことは幸せなのか?
「応援する」側であったときのことを思い出し、当時の幸福度も調べたところ、同じく4割を超える方々が高い幸福を感じていたことがわかりました。
そこで、私個人の原体験のように、高い幸福感の「応援される」体験を持ち、「応援する」体験を持つときの幸福度についても、調べてみました。
さきほど「応援される」ことに高い幸福度を示した人に対し、「応援する」ことにおける幸福度の調査を行った結果、74.9%の人が高い幸福度を感じていたようです。
このことから「応援される」ことだけでなく、「応援する」ことも幸福を感じやすいということ がわかりました。
「応援」は幸せな人生を導く?
つづいて、「応援される」体験、「応援した」体験どちらにも高い幸福度を示した人に対し、
「現在の」幸福度を伺いました。その結果、72.9%の人が現在の人生についても高い幸福度を感じていると回答しました。
この結果より、幸福な「応援体験」を持つ人は、人生も幸せな人が多いのかもしれません。
「つながり」を生み出す「応援」の力。
「応援される」体験における幸福度が高い人と「応援する」体験における幸福度が高い人の応援の体験における感情を比較すると同じような傾向が見られました。 ここから、幸福な「応援体験」において同様の感情が生み出されることが分かりました。
「応援される」「応援する」どちらの体験であっても幸福度が高い人にとって、応援体験は、前向きな感情や直接的な頑張る気持ちを生み出すだけでなく、「人とのつながりの温かさを実感する」、「相手との絆が深まったと感じる」ものであることが分かります。
一方、「誰かに認められている実感がある」のスコアが両者とも低いことから、その「つながり」は個人の承認欲求に紐づくものではないのかもしれません。
記憶に残る、幸せな「応援体験」
最後に、幸せな応援体験を詳しく教えて頂きました。
高校時代、部活のマネージャーとして選手たちの応援をしていた。めちゃくちゃ声を出した。(40代女性)
友達が片思いの人に告白する時、想いを伝えられるよう、背中を押して応援した。(40代女性)
クラブ活動で大会に出場している仲間を応援し、自分の出場にはいっぱい応援してもらった。(30代男性)
高校時代、インターハイで敗退したライバル校のメンバーが会場で私を応援してくれた。嬉しくてありがたくて泣きそうになった。おかげで私は優勝できた。(40代女性)
運動会のリレー等で一等になれるように応援したりして、される側もする側も思い出に残って楽しかった記憶があります。(30代女性)
推し活で応援しています。(30代女性)
会社の後輩たちが昇進するための必要なテストのスコアを上げるために、自主的に活動していた。そのときは本当に後輩たちを応援していました。(60代男性)
一念発起して起業した際には、パートナーと互いに応援しあった。(60代男性)
転機で英語圏にて仕事をすることになり、周りが応援してくれた。(40代女性)
子どもたちの進路に向けて応援した。(30代女性)
運動会や部活動をはじめとして、学生時代の応援体験の声も多く上がりました。
いただいたお声の中には、学生時代に陰ながら応援していた人が現在のパートナーであるといったお声や家族で息子の夢を5年間応援していますとのお声もあり、幸せな応援体験エピソードを知るだけでも、人との「つながり」の温かみを感じました。
学生生活を過ぎた今、100年人生を幸せにするためにも、ふと応援の機会に出会えるといいですね。
【調査概要】
■調査手法: LINEによるアンケート調査
■調査対象者:100年生活者研究所 LINE会員 20-80代男女2105名
■調査期間: 2024年11月
人生100年時代、心があたたかくなる日々の幸せをみなさんと探していきたいです。