未来洞察とは、過去からの延長線上からの「予測」にとどまらず、
将来大きなうねりをもたらすかもしれない
非連続で不確実な「変化の兆し」を捉えた上で、
両者を掛け合わせ、暮らしや社会システムの変化を
具体的なアイデアやシナリオとして複数検討、
それらを帰納的に統合、さらに可視化し、
その変化がもたらす示唆をふまえながら
個人や組織の将来への見立てをつくることを目的とした、
過去~現在~未来を紡ぐ展望活動です。
コロナ渦以来、ニューノーマル(暮らしや社会システムの書き換え)が模索され続けています。また、気候変動問題は、地球や暮らしの存続が危ぶまれると、待ったなしの変革を迫り続けます。そんな中、私たちの生活を取り巻く「未来」に関する状況は、失敗を回避するためのリスク管理への「対応」や、危機への「備え」といったメッセージや気分に溢れ、知らず知らずのうちにもやもやとした閉塞感や絶望感に支配されてしまっているかのように感じることがあります。
実際に、人生100年時代に関する生活者へのアンケート結果をみると、多くの人は100歳まで長生きすることに希望を見出せていない状況であることが見て取れます。(2023博報堂100年生活研究所調べ)
「未来」は、「未だ来ぬ」と書きますが、今、既にわかっている(と言われている)過去から積み上げられる予測とあわせて、今はまだ来ていない(ように見える)「未知」との出会いを受け入れ、さらにその状況をどうせなら楽しんでさえしまう。そうすることで、上述のような社会や暮らしへのネガティブな気分や状況を好転させるヒントを見出し、今、目の前に見えているものとはちがった形の「現実」を呼び寄せることができるかもしれない。そして、そのようなアプローチをともに体験するプロセスそのものが参加者の共感・共鳴を生み出し、実装に向けて共助・共創関係を築きながら、『新しい現実』をつくりあげる機運につながることを、これまでの多くのプロジェクト実践を通して見出してきました。
私たちは、ビジネスや社会課題と向き合う方々の、『未来との新しい関係づくり』をお手伝いしていきます。
「探求」と「実践」の循環・融合が私達の活動の特徴です。幅広い領域での変化の兆し収集などの各種リサーチ、多様な専門領域を有する仲間や外部パートナーとの共創、それらを社会に向けて発信しフィードバックを得ること、などを通じてこれからの新しい動きにつながる種を見出し、ビジネス機会や生活機会として描き、実践フィールドへの転用・活用をはかります。このような、「探求」と「実践」の行き来を継続的に繰り返し、進化・深化をはかっています。
上は、「未来シナリオ」を創発する基本的なフレームワークです。①「未来事象」(過去からの積み上げ、予測的)と②「未来兆し」(不確実性が高い変化の種、直感的)を、それぞれ性質の異なる未来の仮説としてまとめていきます。そして、③この2つの仮説を強制的、創造的に掛け合わせることで新しい気づきや文脈が生み出されます。そういった点を線や面でつなぎ、議論を重ねて磨き上げたものが「未来シナリオ」と呼んでいるヴィジョンや将来絵図になります。最終的に、作成した未来シナリオからバックキャスト(逆算)して、初期設定テーマに関わる具体的な動きを構想し、アクションプランや共創組織組成など、実装のための準備へとつなげていきます。
「未来洞察」の視点を活用して生み出した
プロジェクト例をご紹介します。
多様なプロセスで知見拡張や協業を実現した
代表例をご紹介します。
過去~現在~未来を紡ぐ展望活動を推し進める、
メンバーをご紹介します。