2025.11.07

【活動紹介】未来を想像し創造する「けいはんな大学サミット」

博報堂 生活者発想技術研究所の未来洞察チームは、けいはんな学研都市(関西文化学術研究都市)を舞台に活動する学生ネットワーク「けいはんな大学」を主催する、東京国際工科専門職大学の駒井 章治教授との共同研究として、2025年6–10月に「2050年の縮小日本における新しい豊かさ像」をテーマに未来シナリオを創発する「けいはんな大学 未来洞察ゼミ」を実施いたしました。本ゼミには、4大学(東京国際工科専門職大学、同志社大学、岩手県立大学、大阪電気通信大学)から約20名の学生が参加し、毎週の議論を積み重ねました。

この取り組みの一環として、2025年9月8–11日には、大阪・関西万博と同時期に開催されたけいはんな万博 2025のイベント「けいはんな大学サミット」に、未来洞察手法の講師として参加させていただきました。

サミットでは、「けいはんな大学 未来洞察ゼミ」参加者の一部を含む、9大学(上記4大学に加え、京都府立大学、近畿大学、上智大学、奈良学園大学、佛教大学)から集まった学生24名が議論の主体となり、講師・メンターを務める研究者や実務家12名のサポートのもと、ワークショップ形式で未来シナリオのアップデートに取り組みました。

▶︎ 実施概要はこちら: けいはんな大学サミット 最終報告書(文責: 駒井 章治 教授)

サミットに参加した学生からは、「大学や専攻の異なる学生・メンターとの議論から、見方の違いにより、今まで考えたことのなかったアイデアに触れることができた」「同じテーマでも専門や経験によって問題の捉え方やアプローチが大きく異なる点が印象的で、他分野の人と議論し、より広い視野で物事を考える重要性を実感した」など、多様なバックグラウンドを持つ人々との議論を通じて、自分の思考の枠を超える体験の価値を評価する声が多く寄せられました。

「けいはんな大学 未来洞察ゼミ」および「けいはんな大学サミット」を通じて学生たちが描いた「2050年の縮小日本における新しい豊かさ像」の未来シナリオは、現在最終的なブラッシュアップを進めており、年度内の公開を予定しております。

「けいはんな大学サミット」の様子

「けいはんな大学サミット」開催概要

  • 日程: 2025年9月8日(月) – 11日(木)

  • 場所: けいはんなプラザ(関西文化学術研究都市の中核的交流施設)

  • プログラム: 9/8(月) 大阪・関西万博視察、9/9(火) – 10(水) ワークショップ、9/11(木) 成果発表

  • 生活者発想技術研究所 講師: 根本 かおり、杉本 奈穂、松尾 奈奈

参考:未来洞察手法の概要

https://hakuhodo-rdc.com/posts/news_250908/

《「未来洞察」研究プロジェクトサイト》

https://hakuhodo-rdc.com/mirai-dousatsu/

《博報堂 生活者発想技術研究所 について》

クライアント企業の生活者発想を推進するための研究開発を目的に設立された専門組織です。「未来生活者発想」をコンセプトに、「生活者発想経営」「フォーカス型生活者洞察」「生活者心理・行動」「ウェルビーイング社会の共創」「生活者発想に基づく創造性」等に関する、研究・開発・教育・発信を行っていきます。

プロフィール
杉本 奈穂
博報堂 生活者発想技術研究所 上席研究員

2010年 博報堂入社。ブランディング(企業や事業のブランド提供価値体系の開発と実装)およびイノベーション領域(未来洞察、事業コンセプト開発など)の支援業務と、女性のウェルネス・シニア・若者など複数領域の生活者ラボ活動に、主に戦略立案と生活者調査の担当として従事。社会心理学(修士・東京大学)のバックグランドと国内外での定量・定性調査の経験を活かし、2024年より現職。