2025.12.19

【調査リリース】内なる欲求・想いに関する調査 第2弾

生活者発想技術研究所は、既存の定点調査やアクチュアルデータでは十分に把握しきれていない生活者の内面を深掘りする「内なる欲求・想いに関する調査」より、現代生活者の「葛藤」の具体的な内容を分析した調査リリースを発表いたしました。

▶調査リリースはこちら:内なる欲求・想いに関する調査 第2弾

【調査結果サマリー】

※詳細や4位以降についてはリリースをご覧ください

生活者が葛藤を感じる生活カテゴリは「1位お金、2位健康、3位仕事」。「将来も今も」「健康も食欲も」両取りしたい、諦めきれない現代生活者

■第一位:お金(19.0%) 「将来に備えたいVS今を楽しみたい」

物価の上昇が続く現代において多くの人が現在の贅沢を楽しむことと、将来に備えて節約することの両者を諦めきれずにいます。選択肢が多いからこそ小さな購入でも決めきれず葛藤したり、限られた範囲でなんとか贅沢を楽しもうとする工夫につながっている様子もうかがえました。

■第二位:健康・ダイエット(18.1%) 「健康を優先したいVS食欲を優先したい」

健康や美容を気にしつつも食を諦めきれずにいる自分への生々しい葛藤が多く挙がりました。特に体型の維持は自己肯定感とも強く結びついており、度重なる葛藤のすえ「食は生きる楽しみなのだから何が悪い」という思いに至ったという声もあがりました。

■第三位:仕事(13.6%) 「仕事を頑張りたいVSプライベートを大切にしたい」

仕事もプライベートの時間も諦めきれず日々奮闘しているものの、良い塩梅が見つけられずプライベートが圧迫されがちな生活者の苦悩がうかがえました。

※ご参考

・第1弾リリース:https://hakuhodo-rdc.com/posts/news_250812/

・生活者の葛藤レポート:https://hakuhodo-rdc.com/posts/news_251216/

プロフィール
十河 瑠璃
博報堂 生活者発想技術研究所 上席研究員&マーケティングディレクター

2013年 博報堂入社。管理部門を経て、生活総合研究所で消費行動を中心とした生活者研究に従事。その後、マーケティングプランナー・ディレクターとして自動車や商業施設・消費財などの様々な領域のマーケティングを担当、2024年より現研究所設立に伴い現職。生活者の新しい潮流・消費行動に関する研究やソリューション化に取り組んでいる。