博報堂生活者発想技術研究所(以下、発想技研)は、「推し活」や「界隈」といった生活者の「好き」に対する熱量への理解を深め、生活者の視点に立ったマーケティング活用を推進することを目指し、研究員全員が強い「好き」(偏愛)を持つ当事者によって構成されたコミュニティ型研究プロジェクト「偏愛会議™」を開始しました。
発想技研で2025年3月に実施した調査によると、10-60代で推している人・モノ・コトがある人の割合は53.7%、自身が所属していると思う界隈があるという人の割合は53.3%と過半数を上回っており、50-60代でも拡大の兆しを見せています。
推し活や界隈は10-20代を起点に活発化した現象ですが、今や幅広い生活者にとって自分事となっているなか、強い「好き」=偏愛を持つ生活者の熱量をより深く理解し、企業がどのように向き合うべきかを考えることは、これからの当社の「生活者発想」とそれを活用したマーケティング支援において重要と考え、同研究プロジェクトを立ち上げました。
過去に発想技研傘下の博報堂若者研究所にて実施していた、偏愛を持つ若者同士の対話の場である従来の「偏愛会議」をコミュニティ型の研究プロジェクトとして発展させることで、より広く生活者の「好き」という気持ちへの研究活動を行ってまいります。
偏愛会議では、主に以下2点の活動を通じてこれからの時代の「生活者発想」のあり方を探りながら、クライアント企業が行う、偏愛を持つ生活者や推し活界隈で活動している生活者に向けたマーケティング・コミュニケーションのサポートをしてまいります。
①発想技研の研究員と外部研究員(アイドル、音楽、アニメ、キャラクター、スポーツなど様々なジャンルにおいて強い「好き」を持つ生活者)との協働による、推し活などの生活者の強い「好き」にまつわる行動の実態やその背景にある意識についての当事者目線での研究・発信
②企業の推し活・界隈を活用した調査やマーケティング、研究活動のサポート
※運営協力:株式会社buy4(個人情報管理の委託およびコミュニティの共同運営)
