2024.09.26

はじめまして、研究デザインセンター(RDC)です。

研究デザインセンターは、2024年に設立された博報堂の研究開発組織です。傘下に、当社のフラッグシップ研究機関である「生活総合研究所」(1981年設立)と、クライアント企業の生活者発想を推進するための研究開発を行うことを目的に新設された「生活者発想技術研究所」(2024年9月設立)があります。さらに、生活者発想技術研究所のもとに、多彩な研究機能やプロジェクトが集まり、研究開発チームのコレクティブ=集合体を組成しています。

研究開発の主な領域は、「生活者および生活者発想」、「ブランド」、「クリエイティビティ」です。もう少し詳細化すると、「①生活者概念・生活者発想」、「②生活者心理・生活者行動」、「③創造性とクリエイティビティ」、「④ウェルビーイング社会の共創」、そして「⑤社会・生活者との共創によるブランド」についての研究と開発を行っています。

このように多様な研究開発機能が集まっていますが、すべてに共通するキーワードが、「未来生活者発想」です。これは、世界がどれだけ不確実性を増そうとも、テクノロジーがどれほど高速で進化しようとも、「未来の社会は私たち一人ひとりが生きることでしか現れない」との考えから、他ならぬ私たち自身を「未来へと歩む生活者」と捉えて発想しよう、というコンセプトです。正解のない問いに満ちあふれた世界だからこそ、一人ひとりがよりよい未来への当事者意識をもって、前向きに悩みながら、研究と開発を進めていく-。そんな思いを、「探しものは、未来です。」という言葉に込めました。

また、研究デザインセンターは、社内の組織はもとより、社外の企業の皆さま、研究・教育機関の皆さまともさまざまなかたちでコラボレーションをさせていただきたいと考えております。これから、このウェブサイトで、研究デザインセンターの多様な研究者が記事を執筆・発信してまいります。ご覧いただけますと幸いです。

プロフィール
竹内 慶
2001年博報堂入社。マーケティング部門を経て、2004年よりブランドデザイン専門組織の立ち上げに参画。
約20年にわたり多様なクライアント企業のブランドづくりとイノベーション支援の業務に従事し、2024年9月から現職。「リベラルアーツ×ビジネス」「アートシンキング×デザインシンキング」など、領域横断型のアプローチを推進する。オーストリアを拠点とする文化芸術機関アルスエレクトロニカとの協働プロジェクトでは、博報堂側のリーダーを務める。
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科 客員准教授
主な著書に『ブランドらしさのつくり方』(共著、2006年、ダイヤモンド社)。

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