「今年の目標、覚えてる?」
要約すると
目標を立てた人の方が幸福度が高い
一方で、44%の人が目標を立てていない現状
目標は、全部達成しなくても幸福度が上がる
まずは「目標を立てる」ことを目標に!
「今年の目標」覚えていますか?
2023年も終わりが近づいてきました。1年を振り返ることの多い時期ですが、 皆さんは「今年の目標」を覚えていますか? 2023年の初め「〇〇を頑張ろうかな〜」と考えていたアレです(筆者の目標は5kgの減量でしたが、達成できませんでした)。この記事では「今年の目標」が幸福にどう影響するのか、調査しました。目標をもった方が、幸福になれるのか。また、目標はちゃんと達成しないと意味がないのか。そろそろ、来年の目標や生き方を考え始める方も多いと思います。この機会に、ぜひご参考ください。
「今年の目標」を立てた人の方が、幸福度が高い。
まずはじめに、「今年の目標」を立てている人は、どのくらいいるのでしょうか。
「今年の初めに、なにか目標を立てましたか」という調査をしたところ、
立てなかった人(43.7%)立てた人(41.4%)覚えていない人(14.9%)という結果に。
【今年の目標を立てたか?】
目標を立てた人・立てない人の割合は、半々くらいのようです。さらに、目標を立てなかった人に理由を聞くと「なんとなく立てていない」(34.6%)が最も多い結果となりました。
様々な理由で、目標を立てない人がいるようですね。それでは、目標を立てた人・立てない人、どちらの方が幸福度が高いのでしょうか。【目標の有無】と【幸福度】を掛け合わせて調査しました。
なんと「今年の目標」を立てるだけで、幸福度が高くなるようです。(7.3点)
目標を「達成したか」とか「がんばった」とかではなく「ただ立てた」だけ。実は、目標を立てるという行動は、簡単に幸福度を上げるライフハックといえます。なので「なんとなく」という理由だけで、目標を立てないのは少し勿体無いかもしれません。
目標は全部達成しなくても、幸福度は上がる
「いやいや!目標は、ちゃんと達成しないとダメでしょ?」そう感じる方も多いと思います。
実際のところ、どうなのでしょうか。確かに頑張って目標を達成した方が、幸福度はあがりそうですよね。そこで【目標の達成レベル】と【幸福】の関係を調査しました。まずは、目標を立てた人の中で、目標を達成した人がどのくらいいるのか、その割合がこちらです。
【目標の達成度】
目標の達成の度合いを分けて聞いたところ、「一部は達成した」という人がもっとも多い結果でした(18.6%)。続いて【目標の達成レベル】と【幸福度】を掛け合わせて調査をしたところ、次のような結果に。
当然ですが、目標の達成レベルが大きいほど、幸福度の平均点は高いようです。
しかし、注目すべきは下の2つ。「達成しなかった人」(6.4点)「一部は、達成した人」(7.1点)の幸福度の平均点を比べると0.7ptの差が付きました。つまり【目標は一部、達成するだけでも幸福度が上がる】のです。
そして「一部は、達成した人」の7.1点は、目標を立てなかった人の6.8点よりも高くなっています。立てた目標を「一部」も達成できなった人は、目標を立てた人の約2割。残りの約8割の人は、幸福度が上がっているということです。
目標の達成に向けてがんばる、その過程に幸福があるのかもしれません。なので、目標が全部達成できなくても、自分を責める必要はありません。むしろ、目標に向き合った自分を認めてあげることが、幸福につながるのではないでしょうか。
まずは「目標を立てる」ことを目標に!
調査から見えてきたのは、以下の2点です。
【目標を立てるだけで、約8割の人は幸福度が上がる】
【目標はすべて達成しなくても、幸福度は上がる】
「目標を立てよう」なんて聞くと、なんだか難しいような、面倒くさそうな感じがして、
敬遠していた方も多いのではないでしょうか。でも目標があるだけでいい・すべて達成しなくても幸福になれることが調査で明らかになりました。
なんとなく「今年の目標」を立てていなかった皆さん。来年に向けて、まずは「目標を立てる」ことを目標にしてみてはいかがでしょうか。簡単な一歩で、来年はきっと、今年よりも幸福な1年になるかもしれません。
PS:参考までに皆さんが立てていた「今年の目標」を紹介します。来年の目標づくりの参考にしてみてください。
【今年立てた目標】
【調査概要】
■調査名:人生100年時代における目標についての調査
■調査対象者:100年生活者研究所 LINE会員10~80代男女855名
■調査手法:LINEによるアンケート調査
■調査期間:2023年11月