研究員が見つけた「幸せのおすそわけ」とは?
100年生活者研究所の研究員、なってよかった?
2023年3月、巣鴨に「100年生活カフェ かたりば」のオープンとともに、100年生活者研究所の活動が始まりました。それからこれまでの間に、研究員はそれぞれの興味や関心に沿って「人生100年時代の幸せ」について研究を重ねてまいりました。
そこで、これまでの活動で感じたことを探るために、研究員にアンケートを敢行しました。誰かの幸せを願う研究員はどんなことを知り、感じ、学んだのか、その一端をご紹介します。
まずは、手前味噌なことから聴いてみました。
研究員になってよかったか?という質問は「なって良かった」が計100%!
研究員の活動を「オススメしたいか」は、10点満点で8.2点と、とても高い結果に。
100年生活者研究所の研究員は、会社の指示ではなく、全員が自発的に挙手をして参加しているのですが、それでもこのスコアは驚異的です。
100年生活者研究所 研究員の満足度
では、なぜ多くの研究員が「なってよかった / オススメしたい」と答えたのか?
声に耳を傾けると、そこには“3つの対話”があることが分かりました。
研究員が体験した「3つの対話」
①「生活者」との対話
100年生活者研究所での主な活動は、とにかく生活者の声を聴くこと。
そのために、リアルラボを巣鴨に構え、オンラインラボをLINE上で運営しています。
こうした活動の中で、多くの生活者の皆さんと対話し、たくさんの気づきを得ることで、人生100年時代のヒントに出逢っていることが分かりました。
巣鴨のカフェでお話を伺うと、それぞれに山あり谷ありの人生ストーリーがあり、特に40代以上の方でただ何となく生きてきた、という人に一人も出会わなかったのが興味深かった。(50代女性)
元気なシニアの皆さんとお話できて、こんなに前向きに何かに取り組んでいるシニアがいるってことがちゃんと目で見て感じられたこと。(30代女性)
インタビューした方に「自分の話をフランクに聞いてもらえてうれしかった」「自分のモヤモヤを吐露すると、自分はこんなこと思っているんだ、に気づかせてもらえた」と言ってもらえて、人と目を合わせて気軽に会話しながら頭の中を整理していくプロセス自体が、まさに幸せなことなんだと実感できたから。(40代女性)
オンラインラボのアンケートで、皆様の「小さな幸せ」を拝見し、涙が出そうになるほど感動したことを鮮明に覚えています。この経験が、自分の仕事が「人」に向かっていると強く意識するきっかけになりました。(50代女性)
②「研究員」との対話
研究員はそれぞれのテーマを持ち、様々な角度から「100年時代の幸せ」のヒントを見つけ、それを記事レポートという形で発信しています。他の研究員が執筆したレポートが刺激や話材になり、自分の幸せに気づきやすくなるヒントになっている、ということも見えてきました。
「上機嫌でいれば幸せに近づける」という記事は、言われたら確かに!と思うことを明文化されたので納得できました。意識的にご機嫌でいるようにすると、幸せポイントが貯まっていく気がします。(20代女性)
周囲に「ありがとう」と言うことを意識していたが、私以外にも、それを意識して研究テーマに設定しているメンバーがいることに、喜びを感じた。(40代女性)
「休みを前から楽しみにしている人は、幸せである」という記事を見て、仕事が忙しい中の、ふとした休息の時にプライベートイベントの準備・計画を入れることで日常がより充実してきた気がします。(30代男性)
③「自分自身」との対話
もちろん、それぞれが研究テーマを掘り下げる中で、自分自身の価値観や考えと対話しながら「自分はどうだろう」と思いを致していることも多くありました。中には「自分はこのままで良いのかも」と気付き、自己肯定感を得ている研究員もいました。
結局、「小さな幸せ」に気づくかどうかで幸福度が変わると思った。自分の幸せについて考えることは大事。でも考えすぎると、逆に幸せ度が下がることもある気がする。(50代女性)
幸せな夫婦生活は「異なる価値観を互いに認め合うこと」と気付き、実生活でも妻と話し合いをする際に、妻の価値観を引き出す投げかけをすることはもちろん、以前と比べて自分の価値観もきちんと主張するようにしました。(30代男性)
普段なら思い立ってもまあいいかと思って買わなかったサプリやネイルなどに少しお金をかけるようになり、日々を自己流にカスタマイズできている感覚になりました。(20代女性)
自分がラジオ好きでいることと100年時代の幸せが紐づいたので、このままでいいんだなと思えた。(30代男性)
誰かの役に立てそうと感じる研究員たち
こうした3つの対話を経験してきた研究員に、どんな変化が起こったのか聴いてみると、意外な結果になりました。自分自身の幸せはもちろんですが、最もスコアが高かったのが「誰かの役に立てそうだと感じた」だったのです。
研究員で得た好影響
たくさんの対話を通じて、人生100年時代を幸せに生きるヒントに出逢う。そのヒントを誰かに“おすそわけ”したい。そうすることで誰かの幸せの役に立てるかもしれない。そんなことを考える研究員が多いということだと思います。なんとも優しくて温かい気持ちになりますね。
堂々と、幸せになろう。幸せな話をしよう。
幸せな生き方について考えることで、自分自身の幸せにも気づきやすくなり、そこで得たヒントを誰かの幸せに役立てたい、それが世の中の幸せを増やすことになる…。
100年生活者研究所の研究員に起こっているのは、幸せの連鎖だと言えます。
そんな“研究員的な生き方”を、皆さんも取り入れてみませんか?
誰かに忖度したり気を遣ったりせず、堂々と、幸せになろう、自分を幸せにしよう、と心がけてみる。こんなことをする時間が幸せだな、こんな人に出逢うと嬉しいなど、幸せを感じる瞬間やアプローチは人それぞれです。そして、あなたが幸せを感じたことを周囲に話してみましょう。あなたの幸せな話は、誰かが幸せに生きるヒントとして役に立ち、幸せが連鎖していくはずです。
ここまでこの記事レポートをお読みいただいた方は、ぜひ他のレポートも読んでみてください。この考え方は素敵だな、この習慣を取り入れてみよう、明日はあの人に会ってみようかな…、あなたの暮らしに幸せの種を増やせたら、研究員としてこんなに嬉しいことはありません!
付録:名言のおすそわけ
さいごに、研究員がアンケートに書いてくれた“名言”をご紹介します。
「言い訳」は幸せへの遠回りだと思う。(50代女性)
「“死”は誰にでもあるもの」と、受け入れている人の方が幸せ。(20代女性)
「100歳まで生きたい」と思うことは、”自分と人への感謝”にとても近い。(40代女性)
最後までお読みいただきありがとうございました。
これからも100年生活者研究所を、よろしくお願いします!
コロナ禍を経験して、「マーケティングは人を幸せにするためにある」と感じ、
フェムテックの社内プロジェクトを立ち上げ等を牽引。
人の弱さを力に変えられる世界を目指して、
新しい幸せのカタチを創造することを目指している。