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2023.10.13

「新しいこととの出会い」が100年人生に幸せを運ぶカギ? 出会いのハードルを越えて得られる幸せ

はじめに

最近、皆さんは新しいものに出会ってワクワクしましたか?

天気が良かったら少し外に出て街並みの変化を感じる、異なる世代のひとと話す、友人と好きな映画を見に行く、など。

ほんの些細な普段の景色とは異なる場所やものに触れる時間。

この記事では、そんな時間が人生にどんなものをもたらすのかを探っていきたいと思います。

歳を重ねると、「新しいこととの出会い」が億劫になる?

どんな些細なことでも、いつもと異なるものや普段合わない人に会うことは少しハードルが高いように感じることはありませんか?

実際にアンケートでも75%の方が新しいものに出会うための行動を行っていると回答していますが、

20-40代と比べて、50代以上のほうがそのスコアが10ポイント近く低くなりました。

年齢が高いほど新しい出会いを求めた行動を起こしにくくなることがあるようです。

【新しいものに出会うための行動の有無】

全世代で人生には新しいものとの出会いが必要と回答

世代によってはよりハードルが高く感じてしまう新しいものとの出会いですが、

人生や普段の生活に必要なことかと尋ねますと、新しいものとの出会いは必要だと9割近くの方が答えています。

また、新しいことに出会いたいという気持ちは、世代によっても変わらず、全世代共通のものと言えるでしょう。

【新しいものとの出会いの必要性】

歳を重ねると、目的を持つというより、出会うこと自体を楽しんでいる

次に、なぜ新しいものに出会いたいのかその理由を対象者に尋ねてみました。この問いに対しても世代間に傾向が見えてきました。

【新しいものとの出会いを求める理由】

どちらの世代も新しいものに触れることへの楽しさ、視野の広がりは共通して高いスコアになりました。

10-40代と50-80代で差が出たのは「新しいチャンスを見つける」「自分の成長につながる」と合わせて、「新しいものを知っていないと恥ずかしい」でした。比較的若い世代のほうが、新しいものに出会うことに対して様々な目的を持っていることが分かります。

逆をいうと、50代以上の方が目的をもって新しいものに出会うというよりも、「純粋に新しいものとの出会いを楽しんでいる」とも言えます。

歳を重ねるにつれ新しいものとの出会いは億劫にはなり、遠ざかってしまいがちですが、

その中でも限りある出会いそのものを楽しみ、いきいきと生きる高齢者の新しいものとの向き合い方が見えてきました。

新しいものとの出会いは幸福度を高くする

最後に「新しいものとの出会うための行動をしている人」と「行動をしていない人」と回答した方の幸福度の違いを見てみましょう。

すると、「新しいものとの出会うための行動をしている」と答えた人のほうが、幸福度を9-10点と答えた人が多いことが分かります。

【新しいものに出会う行動と幸福度の関係】

新しいものとの出会いは、人を豊かにし、人生を幸せに感じさせる要因の一つになるのかもしれません。

おわりに

「新しいものとの出会い」は、確かに少し面倒に感じてしまうこともあります。私自身もときどき億劫に感じてしまうことがあります。

しかし、いつもと違う景色を見たり、美味しいものに出会ったりすることは、重い腰を上げた分だけ輝いて見えることもあります。

ハードルが高く感じてしまうときは、新しいものとの出会うこと自体を楽しむ気持ちを持つと、もっと挑戦しやすくなるかもしれません。

そして、その出会いは人生を少し豊かにしてくれます。

大それたことではなく、ほんの些細な行動でも構いません。

「新しいものとの出会い」を楽しみ積み重ね、あなたも人生や普段の生活に気付きや彩りを与えてみませんか。

【調査概要】

■調査名 :「新しいもの」と出会っていますか?

■調査対象者:100年生活者研究所 LINE会員 20代~80代男女 1119名

■調査手法 :LINEによるアンケート調査

■調査期間 :2023年9月

プロフィール
研究員
古田 めぐみ
2019年大広入社し、以降マーケティングセクションに所属。生粋のばあちゃんっこ。
100年生きるを考える活動の中でちょっと幸せでちょっと前向きな100年を見つけたいです。