人生100年時代、ファッションは自分らしく楽しんだもの勝ち?
人生100年時代とファッション
「年相応のファッション」という言葉を耳にしたことが一度はあるかと思います。一方で、長寿化が進み、新たなライフステージも生まれつつある新時代において、今後は「年相応」という言葉に縛られなくなることも予測できます。そんな本記事では「ファッション」と「年齢」の関係の現在地について考察していきたいと思います。
人生100年時代に訪れるのは「ファッションを考える時間」の拡張
2023年10月に実施された調査によれば、私たちは平均して週に1.2時間、コーディネートを考える時間に費やしていることが明らかになりました。1年を52週とすると、人生80年時代では生涯にわたり5146時間に相当しますが、人生100年時代になるとその時間は6433時間まで増加します。
「いつまでも年齢関係なく好きなファッションを楽しみたい」ひとは幸せ!
人生100年時代では、人生80年時代と比べてファッションに向き合う時間が生涯を通して1287時間も長くなることが明らかになりました。
そして、現在「いつまでも年齢関係なく好きなファッションを楽しみたい」と答えた方は55%と年齢にとらわれずファッションに前向きな考えを持つ方が多いことが分かりました。
【ファッションに対する価値観】
さらに、「いつまでも年齢関係なくファッションを楽しみたい」と答えたひとを分析すると、「年相応のファッションを心がけたい」と答えるひとと比較して現在の幸福度が高いひとが多いことを発見しました。
【現在の幸福度】
気持ちと実際の行動には乖離あり
一方で、年齢を理由に好みのファッションを諦めた経験のある方も61%と数多くいることが分かりました。
そして、「いつまでも年齢関係なく好きなファッションを楽しみたい」と答えた方の中にも年齢を理由に好みのファッションを諦めてしまった経験のある方が過半数を超えており、ファッションを楽しみたいという気持ちと実際の行動には乖離があることが発見されました。
【年齢を理由に好みのファッションを諦めた経験】
もっと自由に、もっと自分らしく!
多くの人が年齢を理由に、本来好きなファッションを諦めてしまっている現在。しかし、ファッションは心にも影響を与えるもの。最近では、ファッション業界がウェルビーイングの文脈で「ファッション」と「メンタルヘルス」の関連性に焦点を当て、自己表現と心の健康の関係について注目しています。特に、人生100年時代では長寿化やマルチステージ化とともに「年相応」という概念が変わりつつあります。冒頭で人生100年代はファッションと向き合う時間が増えるというお話をしましたが、せっかくならこの新時代において、自己表現にとどまらない自分が心地よく過ごせるファッションを探求し、自分的「ウェルビーイングなファッション」を見つけてはいかがでしょうか。
【調査概要】
■調査名 :人生100年時代のファッションについての調査
■調査対象者 :100年生活者研究所 LINE会員 10~80代男女 1,002名
■調査手法 :LINEによるアンケート調査
■調査日時 :2023年10月