言葉は“きもちの特効薬”だった!100年時代の言葉の力とは!?
筆者は、悩みの絶えなかった高校時代、たまたま目にしたある言葉が、心をふっと軽く、前向きにしてくれた経験があります。
のちにそれが、商業施設のポスターの言葉だったと知り、広告を作る仕事を志す、という人生のターニングポイントともなった出来事でした。
この経験から、「言葉にはとても大きな力があるのでは!?」と感じるようになりました。
生きている限り、たとえ切りたくても切れない「言葉」との関係。
日々、膨大な言葉に触れる現代、「言葉の力」はどのようにとらえられているのでしょうか。
言葉が人を傷つけた、そんなニュースを耳にすることも多いですが、言葉ひとつで心が動くことは、人類の特権のようにも感じます。
そんな気持ちを胸に、今回は皆さんが感じている「言葉の力」から幸せのヒントを探していきます。
言葉の力はポジティブ?ネガティブ?
感じる言葉の力
はじめに、普段皆さんが生活する中で、言葉のポジティブな力とネガティブな力、どちらがより多く感じられているのか、質問させていただきました。その結果、6割の方が「ポジティブな力」をより多く感じ、4割の方が「ネガティブな力」をより多く感じられることがわかりました。
やはり言葉は、ポジティブな力とネガティブな力、両方を持っているようです。
では、言葉のポジティブな力とネガティブな力、幸せとの関連が深いのはどちらなのでしょうか。
言葉の力と幸福度
感じる言葉の力タイプと幸福度
こちらの問いを明らかにすべく、言葉の感じ方と幸福度を掛け合わせてみたところ、ポジティブな力を強く感じている方ほど、幸福度が高い傾向にあることが見えてきました。
毎日触れるたくさんの「言葉」にポジティブな力を感じられる可能性がある、と考えると、幸福度が高いことも頷けます。
では、皆さんが感じられている「言葉のポジティブな力」とは実際どんなものなのでしょうか。
言葉のポジティブな力の正体は自分自身を元気にする “きもちの特効薬”だった!
言葉のポジティブな力の内容
「一番大切な言葉のポジティブな力」を選択していただいたところ、圧倒的No.1に輝いたのは、「自分自身を元気にする力」でした。
「言葉のポジティブな力」として、自分自身を元気にする、 “自分のきもちへの特効薬”となることが期待されているようです。
ポジティブな力をたくさん感じていらっしゃる方の幸福度が高いのは、「自分自身が元気になる」瞬間の多い方であるからなのかもしれませんね。
言葉のポジティブな力を感じることが、幸福につながることは見えてきましたが、「ポジティブな力をキャッチしよう!」と心がけても、いざ実践することはなかなか難しいとも感じます。
言葉のポジティブな力を感じる回数の多い方は、どんな場面でポジティブな力を感じていらっしゃるのでしょうか。
「”きもちの特効薬”を探し」で言葉の力を堪能してみては!
言葉のポジティブな力を感じた場面
ポジティブな力をキャッチするためのヒントを探るべく、言葉のポジティブな力を感じた経験のある場面を全て選んでいただきました。
すると、「自分が落ち込んだり悩んでいたとき」「自分の気持ちが前向きになったとき」という項目が高いことが分かりました。
やはり、自分の心が揺れ動いたとき、“きもちの特効薬”が力を発揮し、ポジティブな力を感じさせてくれるようです。
こうした言葉のポジティブな力を感じる場面はどんな場面か、より具体的に思い描くため、「人生を支える言葉と出会った状況」について、詳しくうかがいました。
皆様の回答を拝見すると、言葉のポジティブな力は、人生の節目から何気なく過ぎていく日々の中まで、多様な場面に存在しながらも、「自分の状況に寄り添った言葉によって、前向きになれた」という要素が多数のエピソードに共通して見受けられました。
お答えいただいたエピソードは、「他者」からの言葉が多かったですが、前向きになれない瞬間、その場面に寄り添ってくれる”きもちの特効薬”を意識的に探しに行くことも、言葉のポジティブな力を堪能する素敵な方法の1つなのかもしれません。
ちなみに筆者は、皆様のエピソードを拝見することで、“きもちの特効薬”の効果を感じさせていただきました。
今回、「言葉の力」について調査を行い、自分自身を元気にする“きもちの特効薬”となることが言葉に期待されている役割であることが見えてきました。
実は、私たちのすぐそばにいてくれている“きもちの特効薬”。皆さまもぜひ、探してみてはいかがでしょうか。
そして、私たちの言葉は知らず知らずのうちに、「だれかのきもちの特効薬」になっているかもしれない、そんな筆者のワクワクが皆様にも届いておりましたら嬉しいです。
【調査概要】
■調査名 :「言葉の力」についての調査
■調査対象者:100年生活者研究所 LINE会員 20代~80代男女 2943名
■調査手法 :LINEによるアンケート調査
■調査期間 :2024年4月
高校生の時、広告を見て励まされた経験から、“きもちのスイッチ”を発見できるマーケターを目指しています。忙しくも愛おしい日々に、心が前向きになる瞬間を創りだしていきたいです。